1. 緒 言
近年の情報機器や医療機器の小型化や小型ロボット等の機構として、プラスチックの
微小歯車のニーズが急速に高まっている.また、最近モジュール0.1のプラスチック歯車を
用いた小型減速装置を搭載した小型プリンタの開発が報告がされている。
(1)しかし、
モジュール0.2以下のプラスチック微小歯車の動力伝達に関する特性については、未だ
明らかにされておらず、この特性を把握することが重要課題となっている。そこで筆者らは、
まずモジュール0.15を題材として、プラスチック射出成形歯車を試作し、この歯車の
変形・破壊強度、歯車寿命の評価試験装置を製作して実験を行い、その特性について
調べたので、結果を報告する。
2. 強度試験




3. 寿命試験




4. 結言
本研究では、モジュール0.15のプラスチック射出成形の微小歯車を製作し、ポリアセタールとガラス入りナイロンの2種類の材料を用いて、それらの変形・破壊強度と寿命の試験を行った。その結果を以下に述べる。
(1)微小歯車の変形・破壊強度において、ガラス入りナイロンはポリアセタールに対して、変形、破壊強度とも2倍近く大きい。
(2)寿命試験においても、強度の結果と同様にガラス入りナイロンの方が高寿命であり、同じ回転回数で比較したとき、耐負荷トルクが約2倍大きい。これより、微小歯車においても高強度・高寿命であるといえる。
この結果を踏まえて、今後他のモジュールや各種パラメータの実験を行い、微小歯車の特性の把握を進めていく。
本研究において、材料提供等協力をいただいた油化電子?の池田様、中濱様に、厚く御礼を申し上げます。
文献
(1) 片野,田村,照井,岩渕,清水,超小型プリンタの紙送り技術、日本機械学会年次大会、(2004)、229-230
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